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長女の恋【男性向け】
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(控えめな声でしばらく喘ぎ)
……え?
あ、ええ、はい。大丈夫、だと、思います。
あの、ええと……き、き、気持ち良い……と、思います。はい。多分……。
すみません。何分(なにぶん)こういった事には不慣れで。
そうですか。貴方もですか。
良かった……。
いえ、何でもありません。
してほしい事……ですか?
えっと、えっと、そうですね……えぇと……
……ごめんなさい。何も思いつきませんでした。
あのっ、貴方に不満なんてありません!何もありません!
そうじゃなくて、えっと、うぅ……上手く言葉が見つけられません……。
わ、笑わないで下さい。
欲しい物を「欲しい」と言うのが苦手で……
だって、誰かが欲しい物は、他の人も欲しがるものでしょう?
譲る事に慣れすぎて……いつの間にか、自分が何を欲しいのかさえ、よく分からなくなってしまいました。
あっ……あの、一つ、思いつきました。
えっと……ほ、本当に言ってもいいですか?
……きっ、き、き、
キスをっ。
キスを、させて頂いても、宜しいでしょうか……。
ど、どうしてそこで笑うんですか?
あ……
あの、もう一度……
気持ち良いです……とても。
は、はい。本当に私で宜しければ、どうぞ。
いつでもいらして下さい。私の中に……
え? ああ、貴方に言われるまで、気付きませんでした。
どうしてでしょう。涙が止まらないです。すみません。
貴方が嫌で泣くなんて……そんな事、ある訳ないじゃないですか。怖くもありません。
多分、嬉しいんです。
貴方が私に下さるものなら、それが痛みでも、心地よいものでも、なんだって嬉しいんです。私は。
こんな不束者(ふつつかもの)ですが……、これからも貴方のお傍(そば)に、おいて下さいますか?
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